住宅ローンの圧迫事例|パートナー(夫)が50代でリストラされた場合
ここ最近の急激な円安によって人々の生活にも家計の圧迫を感じるようになりました。
この世界情勢の状況が、住宅ローンの金利に影響し始めています。
そもそも住宅ローンは欧米の金利緩和の縮小と日本の低金利政策の影響を受けやすいと考えられており、固定金利から影響を受け昨今の固定金利は上昇しています。
このような状況の中で、ご自身が勤めている会社が安定しているとも言い難く、実際、大手上場企業でもコロナ禍以降、希望退職や早期退職が増え深刻化しています。
安心できる暮らしの1つに「仕事をし、給与を確保できる」ことが必要であり、急なリストラによって、今までのような生活レベルと同等の環境を確保できる約束もありません。
リストラ後は、家庭の預貯金での生活を余儀なくされても、住宅ローンの返済や日々にかかる生活費を考えると、預貯金だけでこの先も暮らすという選択は不安と隣り合わせでしょう。
そこで、本記事ではリストラによって住宅ローンの支払いが圧迫した際の対処法について紹介していきます。
リストラは前ぶれもなく突然に
シニア世代ではリストラは非常に深刻な問題です。
家族によって大きなライフイベントも控えている場合もあり、物入りが何かと多くなる年代ではないでしょうか。
ここでは事例を元に解説しましょう。
50代のとある夫婦は大きな喧嘩もなく、はたから見ても仲の良さがうかがえるお二人でした。
子供も独り立ちをして手がかからなくなったため、夫婦水入らず、数年後のセカンドライフを楽しみにしていました。
しかし、突然、働いていた会社の経営が傾いて夫がリストラをされてしまいます。
すぐに再就職を試みますが、年齢的な部分もあり、再就職先が見つからず、採用情報を収集し、応募するという日々を送っていました。
やっとの思いで再就職先を見つけますが今までの収入には及ばず、生活は以前のようなゆとりのあるものではなくなってしまいました。
毎月の住宅ローンの支払いが家計を圧迫し、ついには返済が困難になり多くの思い出がある自宅を手放すことになってしまいました。
収入が減ると住宅ローンの支払いが負担になる
上記のように突然リストラをされ、再就職が見つからない場合、私たちのできることは何があるのでしょうか。
実は、住宅ローンの返済は、平均毎月約10万円の返済額で借り入れをしている方が大半と言われています。
毎月「固定費」として決まった期日に返済しなければならず、まとまった金額であるため、収入が減ると必然的に住宅ローンを払い続けることが負担になってしまいます。
貯金が十分にあれば一時的な安心を得ることはできますが、早期に転職先が見つからないことや、前職に比べて給料が下がることなどは、大きな精神的ダメージにもなるでしょう。
今回紹介した収入減の原因はリストラですが、収入が減る理由はリストラだけではありません。
例えば、怪我や病気、親の介護など理由はさまざまです。
現代社会ではストレスを抱えて生きている人は非常に多く、「自分は健康だ」と思っていても、知らず知らずのうちに心の病を患っていることも珍しくありません。
うつ病や自律神経失調症など心の病を抱えてしまうと、仕事をするのはもちろん、日常生活や自分の身の回りのことすらできなくなってしまいます。
パートナーがそのような状態になると、必然的にもう片方のパートナーも影響を受け、最悪の場合、夫婦共倒れになってしまうことも対岸の火事とは言い切れません。
リストラの場合は「再就職」という道がありますが、仮に新しい仕事が決まっても、今までと同じくらいの給料の確保ができない可能性があるため、「住宅ローンの返済ができない」という問題は消えずにいつまでも残ることになってしまうでしょう。
健康状態や年齢に問題がなかったとしても、自分の要望に合った仕事を見つけるのは非常に難しい世の中です。
このような背景から、住宅ローンの支払いが苦しい場合には具体的な対処法を知り、状況に合わせた適切な判断が必要不可欠となります。
支払いが厳しい時の対処法
住宅ローンの支払いが圧迫した場合、どのような対処法があるのでしょうか。
- 収支のバランスの見直し
- まとまった現金が手元に残る工夫
- 家の売却やリースバックの検討
- 住宅ローンの返済計画の見直し
まずは、収支のバランスの見直しを行いましょう。
いくら収入があってどこにお金がかかっているのか明確に把握し、支出の削減をします。
意外にも使っていない商品やサービスに高いランニングコストをかけていることで、本来払う必要のない料金を支払っているというケースもあります。
携帯電話やインターネットの料金プランなどの見直し
最近では格安携帯や格安ネット回線など、従来と比べて同じ機能や従来以上の機能を搭載しており、同等のサービスで料金の安いプランが増加しています。
これらの料金プランを見直しすることで、数千円〜数万円ほど毎月の支払い料金が変わる場合もあります。
収支のバランスの観点からもう1つ紹介すると、動画配信サービスや音楽サービス、料理アプリなどのサブスクリプションにお金をかけている場合は「本当に必要か?」という点を一度考えてみましょう。
あらゆるタイプのサブスクを利用している方は多いですが、その中には「毎月支払いをしているけれどほとんど使っていない」という方もいるのではないでしょうか。
「使用していない=毎月のコストがかかる」程無駄なことはありません。
本当に必要なサービスのみを利用し、使わないサービスは一時的に解約してしまった方が良い場合もあります。
「何のサブスクに入っていたか」という点を把握できていないのであれば、クレジットカードや銀行の引き落とし、家計簿を見返し「このお金は何に使われているもの」という点を明確にする必要があります。
2つ目の対応策は、自宅にある不要なものを売却することで、まとまった現金を手元に確保する方法です。
ブランド品、美術品、着物などのオーソドックスな高級品、嗜好品はもちろんですが、最近では日用品でもフリマアプリを使って売却することができるため、試してみることをおすすめします。
さまざまな料金プランの見直しやサービスの取捨選択、所有物の売却をおこなっても住宅ローンの支払いが難しい場合は、家を手放すことも視野に入れなければいけません。
不動産売却の方法には2種類。1つが通常の売却、もう1つがリースバック
聞き馴染みがない方に向けてリースバックについて説明すると、売却後に賃貸契約を結ぶことでそのまま今の家に住み続けられるという契約のことを言います。
一般的にリースバックは2年間が契約期間ですが、契約内容によって後々売却した住まいを買い戻せる場合もあります。
「どうしても今の家に住みたい」という場合や「売却したことを他人に知られたくない」という方にはおすすめの方法です。
不動産売却を検討する際には、リースバックを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
また、売却以外にも住宅ローンを支払えない時にはさまざまな選択肢があります。
残債や返済期間がまだ多く残っている場合は、金融機関に相談しローン見直し、返済計画の見直し、ボーナス払いの解除、もしくは住宅ローンの金融機関自体を乗り換える『借換え』を検討をすることもしましょう。
間違っても「支払いが苦しいから」といって、カードローンやキャッシングなど、一時しのぎにしかならない方法は利用しないようにしましょう。
まとめ
リストラや怪我、病気は何の前ぶれもなくいきなり生活を脅かす厄介なものです。
特に、年齢を重ねた50代でのリストラは再就職が難しく、就職できたとしても今までと同等の給料の保障もありません。
収入が減額されることで、必然的に毎月の住宅ローンの支払いが負担になってしまいます。
住宅ローンの支払いに圧迫を感じた場合、早めに収支のバランスを見直し、それでも支払いが厳しい場合には、家の任意売却やリースバックも視野に入れて早めの検討しをてみましょう。
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