競売不動産取扱主任者の資格とは

昨今、一般流通物件が高騰しているため一部の消費者が競売物件も購入不動産の選択肢に入れており、競売市場が最も熱くなっております。競売物件は一般人でも購入可能ですが、現在、競売不動産に関する助言や手続き代行などに関する法整備は一切なされておらず、一般消費者の方々からの相談の中でも、「競売代行業」を謳う業者とのトラブルに関するものが増えてきているのが現状です。

今後もインターネットの普及により、多くの一般消費者の参入が予想される中、一般消費者が安心して競売制度を利用するために競売不動産のアドバイスを的確に行える人材が必要視されており、2011年から「競売不動産取扱主任者」という民間資格ができました。3回目となる2013年の試験からは従来受験資格とされていた宅建試験合格者の要件が撤廃され、より多くの人に受験する機会が増えました。

競売不動産取扱主任者とは


競売不動産取扱主任者の資格制度は、一般社団法人不動産競売流通協会が運営する民間資格です。競売不動産の入札から、落札、明渡に至るまでの必要な知識や能力を身につけた方が所有できる資格です。資格取得後は、一般消費者が安心して競売制度を購入するために相談・サポートを行います。

競売不動産取扱主任者の試験


競売不動産取扱主任者の試験は年に一度、12月に全国各地(札幌・仙台・新潟・金沢・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇)で行われます。試験内容は50問の四肢択一で、不動産競売実務、民事執行法、民事訴訟法、民法、宅地建物取引業法、都市計画法、建築基準法、税法や裁判所資料の正確な理解、競売不動産の出品から、落札、明渡迄とその付随する物の法律知識等が出題されます。
受験料は9,500円(税込)で、受験資格は特にありません。合格ラインは7割の35点が一応の目安となり、全体の合格率は40%弱になります。

試験合格後


合格後は、不動産競売流通協会が主催または指定する「競売不動産取扱主任者登録講習」を受講し、修了した方が主任者証の交付を受けることが可能です。登録講習は東京、大阪、福岡で数回行われ1日で修了します。受講料が15,000円(税別)かかり、登録手数料も別途15,000円(税別)かかるため、合わせて30,000円(税込32,400円)が必要となります。また、登録時には、宅建主任者合格が要件となります。

競売不動産取扱主任者の業務内容


一般流通物件と競売物件では取り扱う法律に違いがあります。宅建業法が適用される一般流通物件に対して、競売物件は民事執行法が適用されます。そのため競売物件に対して詳しくない宅地建物取引主任者の代わりに、競売物件を扱うのが競売不動産取扱主任者となってくるのです。競売不動産取扱主任者に相談をしたい場合には、不動産競売流通協会正会員一覧から競売不動産取扱主任者在籍店を探してみるといいでしょう。

現在は宅地建物取引主任者ほどの知名度はないものの、今後競売物件にさらなるニーズが高まると予想されている昨今、競売不動産取扱主任者の資格は有望と言えます。
現在不動産業に従事しており、より幅広い物件を扱いたい方や将来的に不動産業界や金融業界に就職したいと思っている大学生には宅地建物取引主任者と同時に競売不動産取扱主任者の資格習得をお勧めします。