人は様々な理由で借金をしなくてはいけない状況に陥ります。
急な病気で多額な治療費が必要になった。
突然会社をクビになって、再就職先が見つからず貯金が尽きてしまった。
大きな事故を起こしてしまい、すごい金額を請求されている。
事業に失敗し、膨大な借金が手元に残った。
離婚後収入が減り、生活を維持するために借金生活を繰り返している。
などなど、決して他人事ではなく、平凡な日常に潜んでいるリスクであることは確かなのです。
とはいえ、今回は決してみなさまを怖がらせるのが目的ではありません。もし借金が返せなくなった状態に陥った場合に、どのような選択肢があるのか事前に知っていただきたく記事を書きました。
残念ながら借金が問題で精神的に苦しみ、なかには自殺や夜逃げをされる方も少なくありません。しかし、法律の専門家に相談して借金の整理をすることで、現状を改善できる可能性は十分にあります。それらのことを事前に認知しておくことで、いざそのような状況に陥った場合でも、頭の中の選択肢として残していただくことで冷静な判断の手助けになることと存じます。
今回は、借金が返せなくなった人のための債務整理という手続きについて解説してまいります。
債務整理は、債務者の状況に応じて4段階の手続きがあります。
4段階の手続き
・任意整理
比較的債務の額が小さい場合によく利用されるのが任意整理です。 裁判所を介さずに、弁護士などが直接債権者と交渉し、借金の返済額や返済方法(月々の分割払い方法など)、借金自体の金額を見直す手続きです。
・特定調停
簡易裁判所で調停委員の協力のもと、債権者と話し合いをして、借金返済額と返済方法を決め直す手続きです。
・個人再生
民事再生法という法律によって定められた民事再生手続きを個人の債務者が利用するために設けた多重債務解決方法です。この方法を利用するためには、住宅ローンを除いた借金が5千万円以下であること、また将来的に一定の収入が見込めることが要件です。
・自己破産
裁判所へ破産を申立て、免責を受けることにより、借金を免除してもらう手続きのことです。自分の所有している財産を失う代わりに、抱えている借金をすべて帳消にする債務整理の最終手段とも言えます。
各手続きの共通事項
各段階における債務整理手続きを述べましたが、共通していることは手続き後にブラックリストに載ってしまうことです。その場合、一定期間の住宅ローンや自動車ローン、銀行ローンなどの利用が出来なくなり、自分名義でクレジットカードを発行することも不可能となります。しかしながら、返済に悩み苦しんだ日々から状況が好転することもあり、悩んでいるだけで状況が変わらない方にとっては、法律の専門家と相談しながら、適切な債務整理方法を選択することが大事です。
弁護士の見極め方
債務整理を弁護士にお願いする場合には、これらの点を見定め失敗しないように気をつけてください。
・面談をしてくれるかどうか
依頼時に弁護士がきちんと面談してくれるかどうかを確認しましょう。 話は顔の見える相手としてください。そしてその弁護士が真摯に耳を傾けてくれるかも重要なポイントです。
・費用が曖昧
費用の説明が曖昧でよくわからない事務所も避けた方が良いです。 最初の時点で料金をきちんと説明してくれる事務所を選びましょう。
・借金問題専門か
弁護士にも得意分野があります。 債務整理を主に担当していない弁護士に依頼した場合、費用が高かったり、解決に時間がかかったりします。借金問題を専門としている弁護士にお願いすることが一番安全でしょう。
最後に
債務整理をすることで決して人生が終わるわけではありません。むしろひとつの分岐点として新しい人生のスタートを見出すことができます。もし債務整理をお考えの場合には、一人で悩まずにまずはお近くの当社へご相談ください。
ご相談者様に最適な解決案と今後の展望を一緒に見い出す努力をいたします。
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