ゆとりローンとその破綻の状況

ゆとりローンは、ゆとり返済とも呼ばれています。これがいわゆる「ゆとり教育」と同じように問題視されており、現在ではこのゆとりローンを利用した6人に1人が破綻の状態に追い込まれているようです。

そもそもゆとりローンとは何なのでしょうか。
今回はゆとりローンとその破綻の状況について触れていきたいと思います。

ゆとりローンとは


ゆとりローンとは1992年から2000年まで住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)が提供していた住宅ローンです。融資スタート後5~10年間は「ゆとり期間」として返済金額を抑え、ゆとり期間終了後に徐々に金利が上がっていくというシステムです。債務者が終身雇用、年功序列による昇進と昇給といったことを前提に考えられた日本独自のローンでしたが、住宅ローン返済の6年目と11年目に返済額が一気に上がるため、実際の経済状況と違い問題が多かったため、2000年に販売中止となりました。

当時流行ったゆとりローン

このゆとりローンは、当時多くの注目を浴びていました。バブル崩壊直後だったこともあり、まだまだ日本全体に好景気だった頃の名残が残っていました。そのため、当時の住宅ローンの金利は、銀行や公庫などでも4%〜5%台でした。現在と比べると、非常に高い金利です。世間にはこの「ゆとり」の言葉が受けて、利用した人は開始初年度には70万件、翌年、翌々年では約110万件と加入者が増え続けました。

しかしながら、このローンが成立するためには、「毎年給料が上がっていく」ということが前提条件となります。

ゆとりローンの欠陥


バブル崩壊後、なかなか日本経済は景気が回復せず、多数の会社が倒産し、リストラも実施される状況が増え、ゆとりローンで自宅を購入した人達がことごとく返済に苦しむようになりました。それもそのはずで、ゆとりローンが機能するためには、下記三つの条件が必要でした。

1,同じ会社に勤務し、年次に応じて所得が伸び続けること
2,終身雇用制で定年まで雇用が保障されること
3,地価が上昇し続けること

しかしながら、多くの人は融資スタート後10年経っても収入が大幅に変わるものではありませんでした。また、収入が上がったとしても子どもの学費や様々な出費も同時に増えてくるので、思い通りにはいきませんでした。結果的に多くの方が支払い困難となり、自宅を手放すだけでなく、自己破産する人も続出しました。

ゆとりローンの廃止

これは大きな社会問題として大々的に取り上げられ、債務者からは「住宅金融公庫は詐欺師の集団ではないか」という声が続出しました。結局ゆとりローンは、導入後10年も続かず、2000年に廃止となりました。

ゆとりローンの返済に困っている方へ


制度は廃止になったものの、現在もこのローンを利用している方は高い金利に悩まされております。もしゆとりローンの返済に困っている方がいらっしゃれば、一度弊社にご相談ください。お客様の現状と今後の希望状況を事前に私どもが伺い、自宅売却をする必要があるか否かを含め、最適な解決策を見出していきます。