住宅ローンを組む時や、住宅ローンが残っている状態で住宅を売却する時、オーバーローンという言葉を聞いたことはありませんか?
何となくは分かるけど、詳しくは知らないという方もいるでしょう。
そこで今回は、オーバーローンについて注意点などを徹底解説していきます。
住宅の購入や売却を考えている方は参考にしてみてください。
オーバーローンとは?
オーバーローンとは、購入した住宅の資産価値よりもローン残債の方が大きいことを意味します。
住宅は、築年数を重ねることで資産価値が下がります。
そのため、住宅ローンの残債が残っている状態で家を売る場合には、家の売却額よりもローンの残債が大きくなってしまうことがあるのです。
また、住宅ローンを借り入れる時に、家の価格よりも多く融資を受ける時もオーバーローンと呼ぶため、覚えておきましょう。
オーバーローンの注意点
オーバーローンは、家の価格よりも多く融資を受けることで、貯蓄に手を出さずに家を購入することが可能です。
しかし、注意点がいくつかあります。
まず、融資を行う金融機関によっては、家の価格を越えた部分は住宅の諸経費分とは認められないことがあるのです。
そのため、予定していた金額の融資を受けることができなくなってしまいます。
オーバーローンを利用して頭金やその他の諸経費を賄う場合は、事前に金融機関に相談して利用できるか確認しておきましょう。
また、オーバーローンは融資の金額が多く、返済が長期間になります。
長期間となったことで金利が高くなってしまう場合があるので、そこにも注意が必要です。
将来を見据えて上手に活用しよう
住宅の資産価値は年数を重ねて落ちていきます。
それと同時に住宅ローンの残債も減っていきますが、住宅の資産価値が落ちるスピードの方が速い場合があります。
そうすると、売却をしても住宅の価値が下がっているため、オーバーローン状態になってしまうのです。
ローンを組む際には、このようなオーバーローンとなってしまう可能性があることを視野に入れながら利用するようにしましょう。
まとめ
少ない資産で住宅を購入できるというメリットがあるオーバーローンですが、金利が高くなってしまうなどの注意点もあります。
そのため、ローンを組む前にはライフプランをしっかりと計画する必要があります。
住宅ローンの返済は何十年と長い付き合いになるため、将来を見据えて無理のない範囲で融資を受けると良いでしょう。