「任意売却ってどういうものだろう」
「任意売却と競売って何が違うの?」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか?
確かに、一見すると両方とも似ていて、違いがわかりづらいですよね。
いざ自分がするときが来たら、違いを知っておく必要があります。
そこで今回は、任意売却と競売の違いを解説いたします。
□任意売却とは
任意売却とは、住宅ローン等の借入金の返済の目処が立たなくなったとき、売却後も住宅ローンが残る不動産を金融機関の合意により売却する方法です。
これは、任売と呼ばれることもあります。
□競売とは
住宅ローンを滞納したり、延滞したりすると、ローンを分割して返済できなくなります。
そのため、お金を貸した金融機関がローンを一度にすべて返すよう催促してきます。
これが不可能な場合、担保の自宅を強制的に売り払って、お金を回収します。
この、強制的に担保を売り払うことを競売といいます。
□競売と任意売却の違いとは
大きな違いは売却に強制力が伴うかどうかでした。
しかし、他にも重要な違いがあります。
*売却価格
競売の場合、市場で取引される価格の7割前後で取引されます。
しかし、任売の場合、適正に近い価格で売ることができます。
*プライバシー
競売では、そのことが公の場に公開されます。
例えば、新聞や、インターネット上に情報が出てしまいます。
そのため、仕事先や親族に伝わる可能性があります。
任売では、通常の不動産売却と同様の方法を取り、事情が知れ渡る可能性は少ないです。
*持ち出し金
持ち出し金とは、自己負担するお金のことです。
競売では、引っ越し費用は持ち出し金です。
そのため、余計に費用がかかってしまいます。
*残りの債務
競売における不動産価格は市場価格を大きく下回るので、返済に回せるお金が減少します。
*残りの債務の返済方法
競売では、一括返済が要求されます。
一方任売では、計画的な分割返済が可能です。
*引越し日
競売の場合、引越し日は指定できず、所有権が移動したあとは不法占拠者として扱われてしまいます。
しかし、任売の場合、購入者、債権者との協議の上、引越し日を決められます。
□まとめ
今回は任意売却と競売の違いを解説いたしました。
担保を強制的に取り上げられるか否かが大きな違いでした。
さらに、細かい条件を比較すると、競売の方が不利な点が多くありました。
そのため、任売を選び、綿密に準備するのをおすすめします。
今回の記事を参考にして、ぜひ一度任意売却を検討してみてください。