近年では、テレビコマーシャルやネット広告でリバースモーゲージという方法が紹介されることが多くなりました。
しかし、リバースモーゲージがどんなものかをよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はリバースモーゲージについてご紹介させていただきます。
リバースモーゲージってなに?
リバースモーゲージとは、自宅などの不動産を担保にして借入する仕組みのことをいいます。
契約者が亡くなった場合には、担保にしている不動産を売却することによって借り入れの返済を行うことができるため、老後の資金調達の手段として利用されていました。
リバースモーゲージは毎月の返済が利息のみであるため、他の借り入れよりも負担が少ないといった特徴があります。
そのため、定年退職した後でも住宅ローンが残っている場合には、住宅ローンからリバースモーゲージに切り替えることによって、月々の返済額を抑えることが期待できます。
リバースモーゲージの落とし穴
リバースモーゲージを利用した場合の融資金額は、契約時の建物の評価額によって決められます。
そしてその後、一定期間で担保価値の見直しが行われます。
そのため、契約後に何かしらの要因によって資産価値が下がった場合、融資金額の見直しが行われる可能性があるのです。
さらに、契約者が亡くなり不動産を売却した際に不動産価値が下がっていると、差額分を相続人が負担しなければいけないといったことも起こり得ます。
このような落とし穴もあるため、利用する場合には相続人との慎重な相談やライフプランの見直しなどが必要不可欠です。
落とし穴を回避するためには
リバースモーゲージの落とし穴を回避するために、それ以外の手段で資金調達を検討しましょう。
そこで、任意売却とリースバックという手段をご紹介させていただきます。
任意売却とは、住宅ローンの返済が困難な場合に、金融機関の承諾を得たうえで自宅を売却する方法です。
これを利用してリースバック会社や投資家などに売却を行った後に、賃貸借契約を結び家に住み続けることをリースバックといいます。
売却したお金で住宅ローンが行えるうえに、まとまった資金を調達することができます。
このように、まとまった資金の調達にはリバースモーゲージ以外の方法があるため、よく検討するようにしましょう。
まとめ
今回は、リバースモーゲージについてご紹介させていただきました。
リバースモーゲージには後々のトラブルになり得る落とし穴があるため、利用は慎重に検討しなければいけません。
その代案として挙げた任意売却とリースバックは、借り入れではなく売却であるため、不安が少ないと言えるでしょう。
住宅ローンの完済や老後の資金調達を行うのであれば、不安が少ない方法を検討することをオススメします。