仕事の都合で転勤しなければならない、離婚が原因で住宅ローンを支払うことが難しくなってしまったなど、人々が住宅を手放す理由はさまざまです。
また、住宅を手放すことを検討されている方の中には「住宅ローンの残債があるからどうすればいいのだろう?」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、住宅ローンの残債があっても家を売る方法についてご紹介いたします。
住宅ローン返済中でも家を売ることが可能
住宅ローンを返済中でも、住宅を売却することは可能です。
しかし、売却した住宅を引き渡す際は、住宅ローンが完済されている必要があります。
そのため、売却する際はローンの残債をチェックして、家の売却額を調査することが必須です。
このような準備を適切に行い、売却で手に入れたお金でローンを完済すれば、住宅ローンを返済中でも家を売却することが可能です。
また、ローンの残債は毎年10月頃に金融機関から送られてくる、年末残高証明書でチェックすることができます。
家の売却額は依頼する会社により査定額が異なるため、複数の会社に依頼して、比較検討することが大切です。
アンダーローン
仮に売却した価格が残債よりも多い場合はアンダーローンとなり、住宅ローンを返済後、問題なく住宅を引き渡すことが可能です。
また、アンダーローンで残ったお金に税金が発生するかもしれないと不安になる方が多くいらっしゃいます。
しかし、住宅に関しては3000万円の特別控除が存在するため、控除額を超えなければ税金が発生する心配はありません。
そのため、住宅を売って手元にお金が残る可能性もあります。
オーバーローン
売却した価格が残債よりも少ない場合はオーバーローンとなり、不足分を支払う必要があります。
不足分は貯蓄などから支払う必要があるので、ローンの残債と住宅の売却額を事前に調査し、現状を把握しておくことが重要です。
また、住宅を買い替える場合は、住み替えローンを利用することができます。
しかし、住み替えローンを利用するためには、新しい家を買う日と今の家を売る日が同一でなければ利用できません。
スケジュール面の条件が厳しいため、住み替えローンを利用したい場合は専門業者に相談しましょう。
まとめ
やむを得ず住宅の売却を検討する場合、住宅ローンが残っていても売却することが可能です。
しかし、住宅の売却額によっては住宅ローンを完済しきれず、不足分は貯蓄などから賄う必要があるかもしれません。
後悔しない住宅の売却を実現するためには、住宅ローンの残債を事前にチェックして、住宅を少しでも高く買い取ってくれる業者を見つけることが大切です。